里人 No.6 井田 真樹さん

合鴨農法に有機農法
チャレンジャーな米農家

井田 真樹さん

青々とした鮮やかな田んぼと元気に歩き回る鴨
この鴨たちこそ田んぼの害虫を駆除してくれる井田さんの味方
果樹農家から米農家になった経緯
そして合鴨農法を経て有機農家としての今とこれから

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有機農家と合鴨ファーム

高校卒業後2年間東京に住んでいた井田さんが、実家である南部町に戻って両親の果樹園を引き継いだのは20歳の時。
既に結婚し子どもがいたので、梨や柿を育てる農園にはもちろん小さい子どもも自然と出入りしていた。

農薬を散布したばかりの農園では、大人は気をつけて手を洗うが、子どもは色々なものを手にとったり口に入れたりしてしまう。
その時に「子育ての環境としてこれでいいのか?」と疑問を持ったのが、有機栽培を始めたきっかけだった。

米の有機栽培を始めたのは、果樹は無農薬では難しいという事と、その後20年以上続けることとなる〝合鴨農法〟について勉強していた時期が重なったこと。
田んぼなら生き物もいるし有機でできる、子どもにとっても良い環境を作れるのではないかと思ったからだそうだ。

そうして始まった米の有機栽培の道。当時合鴨農法に興味を持ち勉強していた井田さん。
ある日、隣の田んぼの方から「来年から合鴨やるからよろしくね。」と言われたことに触発され、「私もやります!」と即答したそうだ。

そもそも合鴨農法とは鴨を田んぼに放すことで、田んぼの厄介者である害虫等が餌という資源に変わり、またその鴨は食材となる。
「無駄のない循環が産まれる完璧な農法だと思う」と井田さんは話す。

今でも合鴨農法の良さへの考えは変わらないが、「合鴨で食べていく!」と熱意を燃やしていた30代の頃と今とでは気持ちに変化があるそうだ。
農家として規模を拡大したいと思ってはいるが、それが合鴨農法を大規模化するという答えにはならなかった。
もちろん合鴨農法は続けていくが、今後は〝有機農家〟として農業規模を拡大していきたいし、これからは次世代の若者たちにそれを伝え引き継いでいくことを大事にしていきたいと話す。

 

なんでもやってみる

思いつくことはなんでもやってみるという性分の井田さん。
実は機織りや陶芸、パン作りなど農業とは離れたことにも挑戦したことがあるそうだ。

現在力を入れているのが、日本酒作り。井田農園のお米で作った日本酒を『ブッポウソウ』という名前で、北栄町と湯梨浜町の酒蔵2社でブランド化して作っている。
「南部町には酒蔵がないが、南部町の酒を作りたい。」と熱意を燃やす。

90歳まではトラクターに乗りたいと話す井田さんのエネルギーの源は、きっと新しい物事への好奇心と、思い立ったらまずはやってみるという行動力にあるのだろう。

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