里人 No.13 松本 美樹さん
イタリア野菜に真っ赤なバイク!
好きが溢れる笑顔
松本 美樹さん
〝無いのなら作る〟そこから始まった食への興味
畑に育つイタリア野菜
そして趣味のバイク
松本さんの笑顔からは〝好き〟が溢れている
食べることが好き!
「これはね、チーマディラーパって言って、菜花系。これはエルバステラ。それからこれはセルバチユ…。」
畑で松本さんが説明してくれる野菜の名前はメモをしないと覚えられないような名前ばかり。
そして別の場所に移動すると目の前に現れたのはなんと等身大に育ったアーティチョーク!
イタリア野菜を多く作られている松本さんは、元々5〜6年前にルッコラを植え始め、それから様々なイタリア野菜を作るようになったそうだ。
面白い野菜を育てるのは〝食べることが好き〟ということが根っこにある。
食や作ることへの興味の始まりは中学生の頃。
何かに掲載されているケーキを見て食べたいと思ったものの、町内にはケーキ屋が無く、これは作るしかないと思ったのが〝作ること〟のきっかけだった。
高校は家政科に通ったが、調理コースが人気だったため被服コースに行くことになった松本さん。
実は趣味で着物リメイクをして販売もしていて、この時学んだ洋裁もしっかり楽しんでいる。
結婚・出産後は、町内で豆腐の製造・販売を10年ほどしていたが、現在は朝と夕方保育園でパート勤務をしながら畑をしている。
作った野菜は塩漬けやジャム、ソースやペーストなど保存食などに加工するのも得意。
育てた唐辛子で自家製タバスコも作るそうだ。
秋には畑以外にも、キノコ狩りをして塩漬けするのが毎年のルーティーンだとか。
好きなことを思いきり
畑や加工、着物リメイクなど多趣味な松本さんのもう1つの趣味はバイク。
コツコツと貯めて購入した900ccの真っ赤なバイクもイタリア製だ。
休日には息子さんとツーリングや、サーキット場を走りに行くこともあるという本格派。バイク好きはお父さんから引き継いでいるようで、なんと78歳のお父さんもまだ現役だという。
「バイクに乗ったら人が変わるよ〜!」
ニコニコしながらバイクにまたがる姿は、かっこいいの一言に尽きる。
「このバイクはね、足がギリギリ着くか着かないか。だから中途半端に怖がっていると転倒するのよ。進むときは進む、止まるときは止まる。人生も一緒だと思うの。」
バイクが好きな理由はスリルや爽快感など色々あるのだろうが、もちろん命がけ。
だからこそバイク好きはバイクに乗ることの覚悟や心持ちと人生の生き方を重ねることが多いそう。
松本さんがいつもエネルギッシュで真っ直ぐなのは、自分の『好き』を思い切り楽しんでいるからなのだろう。